復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
「憤怒。怒りに染まったあなたを黒い悪魔がさらっていくだろうってメールに書いていた」

憤怒という言葉をどこかで聞いた気がしたが、思い出せなかった。
奈々子は乾いた唇を舌で舐める。

「怒りに染まったあなたは理奈ちゃんのことで、黒い悪魔はあの黒い大型トラックのこと。だとしたら……あのメールはまるで理奈ちゃんの死を予言していたいみた……」

「変な冗談はやめてよ!」

さえがブランコから立ちあがる。

「ほ、本当なの! わたし本当に見たんだから」

明らかにさえが怒った顔をしていたので、奈々子は慌てた。

「谷ちゃんさ、マリちゃんが生きてるかもとか言ってたよね。わたしたちを怖がらせてなにが楽しいの!?」

太い指で奈々子をさしながら、怒鳴る。
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