モラトリアム人間
からっぽの体


終わらない空虚観が
胸を締め付ける

さよならと呟いた青い唇

睫毛の隙間の涙がキラキラ光る

( だ れ か を 呼 ぶ よ う に )

気持ちとは裏腹に
やまない呼吸が
憎らしく、愛おしい


そっと、
左胸に手をやる。


途方もない夢が目を殺してしまうまえに。

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