love letter
矢田くんの一言から
二人を包んでた空気が変わった気がした
矢田くんが思ってたことがはっきりとわかった私は
なんだか変わってしまったんだ
高校時代の自分が戻ってきたような
不思議な気持ちになってた
もうすぐバスが到着する
「お腹すかない?」
「そうでもないよ」
バスが着くまでに二回も私に聞いた矢田くん
「部屋で彼氏待ってるの?」
「ううん」
本当は待ってる
だけど、彼氏の存在を近くに感じたくなかった
「本当は待ってるんだろ?」
「‥ううん」
心の奥で、食事に誘われる予感がした
誘われたら断らなきゃいけない
だから嘘なんかつかない方が良いのに、私は本当の事が言えなかった