love letter




矢田くんの一言から

二人を包んでた空気が変わった気がした



矢田くんが思ってたことがはっきりとわかった私は

なんだか変わってしまったんだ



高校時代の自分が戻ってきたような

不思議な気持ちになってた





もうすぐバスが到着する



「お腹すかない?」


「そうでもないよ」




バスが着くまでに二回も私に聞いた矢田くん



「部屋で彼氏待ってるの?」


「ううん」



本当は待ってる

だけど、彼氏の存在を近くに感じたくなかった



「本当は待ってるんだろ?」


「‥ううん」




心の奥で、食事に誘われる予感がした



誘われたら断らなきゃいけない


だから嘘なんかつかない方が良いのに、私は本当の事が言えなかった






< 726 / 737 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop