ブレイク
1人は、パソコンの前に座り、何か操作している。

もう1人は、立ったまま壁にもたれて腕を組み、煙草をくわえ、目を瞑っていた。

「戻ったか。シン。」

壁にもたれていた方の男が、目を開け言った。

年齢は俺やシンより少し上だろうか。

背が高く、髪は短く刈り上げている。

目つきは少し鋭いが、鼻が高く整った顔立ちをした男だ。

「ああ。」

シンも一言そう答えた。

「そいつは?」

相変わらず壁にもたれたまま、男がシンの後ろにいる俺を見て言った。

「さっき言ってた俺の親友だ。」

「そうか。」

男はそう言うと、俺の方へ近づいて来て言った。

「撃たれたのか?
見せてみろ。」

撃たれた肩は、まだ血が出ていた。

痛みはあまりなかった。

< 29 / 36 >

この作品をシェア

pagetop