白いジャージ2 ~先生と青い空~



沈む。


沈むかも知れない島。






多くの人にこの現状を知ってもらう為に、彼を旅行に連れてきたと、その医者夫婦は言った。





「何が、できるんだろう。」




私が漏らした心の声は、周りにいるみんなの声だった。




何をすればいいのか、どうすれば救えるのか、わからなかった。






「知ることが大事だと思う。地球温暖化や、戦争や、この地球の問題を他人事だと思わずに受け止めることから始めよう。」




先生の授業を思い出す。


まるで、先生の授業を受けているようだった。


先生の授業、久しぶりだぁ…


1年ぶりの先生の熱い授業は、多くの人の心に届く。




< 183 / 354 >

この作品をシェア

pagetop