白いジャージ2 ~先生と青い空~


「本音を言えば、私だって見たいよ…先生のこと全部知りたいって思っちゃう自分が怖くなる時がある。」



私がそう言うと、ゆかりは驚いたような表情になった。



「直もそんな風に思うんだ…直は、先生を信じてるからそんな風に見えなかった。やっぱりいろんな壁を乗り越えた直と先生はすごいなっていつも思ってたんだ。」




ゆかりはそう言って、涙ぐむ私の頭をつっついた。





強くなんてない。



いくら壁を乗り越えても不安は次から次へと湧いてくる。




先生を好きでいる限り、きっと一生やきもちも焼く。



でも先生は言ってくれるんだ。



『見たけりゃ携帯なんていくらでも見ていいよ。お前が見たいって思うなら、それは俺の責任だから。』




そう言われちゃうと、見たいなんて言えない。



見たくないって言えば嘘だけど、そんな先生を見てると安心しちゃうんだ。






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