白いジャージ2 ~先生と青い空~



「直・・・」




先生が手をぎゅって握ってくれて、その手にキスをしてくれた。





どんなに不安でも、こうして先生の温もりを感じると安心するんだ。



先生の手は魔法の手。



これから先も、私はこの手を信じて、この手に守られて生きていくんだね。





何があっても先生がいれば乗り越えられるんだ。




本当に今、そう感じるのは…あの日があったからかも知れない。



あの恐怖の一夜。





先生がいなければ、私は何も出来なかった。



泣くことすら出来ず、ただ震えていたんだと思う。







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