白いジャージ2 ~先生と青い空~


そんな夢をどうして見ていたのか自分でもわからない。



でも、何か私の心の中で解決できないものがあったんだと思う。




そんな昔話をしても、先生はちゃんと聞いてくれた。



そうか、そうか…って優しく。




そして、私はまた先生を好きになるんだ。




先生好きだよ・・・


夢から目覚めそうで目覚めないまどろみの中でいつもそう思う。






「直、ニヤけてたぞ・・・俺の夢見てただろ?」



まだ半分夢の中の私に先生が微笑みかける。



「先生がね、廊下歩いてた。私は、先生をじっと見つめてるんだぁ・・・」



「お前、まだそんな夢見るの?まぁ、俺も見るけどな。」



先生は、こっそり私と教室で話をしている夢を見るんだと話してくれた。


そして、誰かが私と先生を見つけて、2人は隠れるんだって。




やっぱり、私も先生もあの頃の気持ちを忘れられないだね。



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