白いジャージ2 ~先生と青い空~



先生と私は嬉しくて手を叩いた。




まだここがどこなのか

どうしてこうなったのか

昨日何していたのかはわからないみたいだけど


とりあえず

回復へ向かってる!!!





だって先生のこと思い出したんだもん!!



それからホッとした私達は、昨日とは違う穏やかな気持ちでお父さんに質問をした。





「私今、何年生?」



「何聞いてるんだ?専門学校だろ?」






「お姉ちゃんは?」



「介護の仕事に行ってる。」






「車の色は?」



「黒。」







「正解!!!!」


先生は顔をくしゃくしゃにして笑いながら、拍手をした。




窓から差し込む朝の光が希望に満ち溢れていた。





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