負け組女子高生
気付けば朝だった。
悠紀と別れた後私は部屋に戻り、携帯を充電した後服のまま眠ってしまった。
次の朝、寝不足にも関わらず妙にスッキリした気分で目覚めた。
早く目覚めたので、今日は1本早い電車で行く事にした。
悠紀と会うのが少し緊張するが、彼女の事だから何ごともなかったかのように接してくれるだろう。
学校に着くと私は席に着いて携帯を出した。
特にする事もないのでノートを広げて、意味もない落書きをしてみた。
「何書いてんの。牛?」
しばらくすると悠紀の声が聞こえた。
「失礼な。猫だよ」
私はムッとした。
「ははごめんごめん」
悠紀は笑いながら席に着いた。
悠紀はいつもと変わらない様子だったので私はほっとした。
それから私達は、喧嘩の話にはふれず今まで通りの日々を過した。
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