俺様のカゴの中
コイツは今だからこそ虎宇の女というポジションだけど元は俺が引き合わせた。



酔いつぶれてうちの店の前に転がってたのを拾った。



1日だけ面倒をみてやったら帰らないと言い出したので虎宇達に押しつけたってわけ。



そしたらいつの間にか虎宇と付き合っていた。



独占欲が強くて性格がキツいアスカをここまで大人しく躾た虎宇はやっぱりただ者じゃねぇと思う。



「留宇、雷さんと行きな」

「えっ…?虎宇は?」

「たまにはアスカに構ってやんなきゃ。今日は帰んないって言ってある。ケータイだけつながるようにしといて」



マジ言ってんの?



俺にも用事あるって言ってんだろ。



「頼んだよ、雷さん」

「ヤダ」

「お願い!!ショップ、口コミで宣伝しといてあげるから」



虎宇の影響はデカいからな…。



「言っとくけどいるだけで構えねぇからな」

「あっ、はい…」



着いてくるだけならいいか…。



店の仕事しに行くだけだしな…。



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