俺様のカゴの中
カップを持つ手が震える…。



自分の口で思ってることを言わなきゃ…。



「あたしっ…いらないってハッキリ言われちゃって…」

「親父にか?」

「うん…」

「いつ行くんだ?」



いつ行くかなんて聞いてない。



部屋に閉じこもったきり母とまともに話もしなかったから…。



「出発は1週間後です。奥様の実家に戻られたら日本へはもう…」

「留宇の意志は?」

「そんな簡単に通る話ではありません。アメリカのご実家と日本のご実家は確執が深いため虎宇様とも二度と…」



会えなくなるの?



そんなのってない…。



虎宇はあたしの大事なお兄ちゃんなのにっ…。



「あの虎宇のことだ。策はあんだろ?」

「ひとりで動いてらっしゃいます。寝ずに」

「留宇、お前はベッド行っとけ」



えっ…?



あたしがいちゃできない話なの…?



「少し寝た方がいい。起きたら構ってやっから」

「でも…」

「留宇、行け」



強く言われて仕方なくベッドルームへ入った…。



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