俺様のカゴの中
存在すら忘れてたあたしには何を話したらいいかわからない…。



動揺した瞬間、ドアが開いて雷さんの帰宅。



あたしが電話をしてるのに気づき、声を出さないで近づいてきた。



「今度学校のみんなで別荘行くんだけど一緒にどう?」

「えっ!?べ、別荘…」

「虎宇に言ったら絶対許してもらえないから直接電話したんだ~」



あたしが結婚したこと知らないんじゃ…?



ケータイから声が漏れ、それに気づいた雷さんの眉間にシワが寄った。



「あたしそういうのは…」

「楽しいよ、みんなで騒ぐの」

「でもあたし…けっこっ!?」

「留宇ちゃん?どうかした?」



なんでキス!?



しかも大人のっ!!



「内緒だろ、結婚してんの」



耳元で小さな声。



低い雷さんの声にゾクゾクした。



「留宇ちゃ~ん?」

「あっ、ごめんなさい!!ケータイ落としちゃって…」

「日にち決まったら連絡するからそれまで考えといてね。じゃあ、またかけるね~」

「えっ!?ちょっ…」



き、切られた…。


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