俺様のカゴの中
絶対譲らないのは当たり前だけど、雷さんの仕事姿なんて知らないし…。



深見さんが雷さんの専属秘書だし…。



「むぅぅぅぅ~…」

「何してんだよ…」

「雷さんっ!!」



トイレの前でむくれてたら雷さんに見つかってしまった。



目の前にしゃがみ込んだ雷さんに手を取られ…。



「深見とはなんもねぇよ」

「あたりまえだもん…」

「そんなに俺が好きか」

「好きだよ…。それに雷さん、会社のこと話さないし…」

「家では愚痴とかこぼしたくねぇから」

「あたしは聞きたいのに…」

「俺の親父がグチグチ言うヤツだった。それを聞いてる側ってのは気分よくねぇの知ってんだ」

「じゃあ…たまにはいいよ…?」

「たまにはな?ほら、メシの続き」



ご飯を食べて、後かたづけ。



今日の雷さん、なんか優しいというか…。



ちょっと変?



お皿を洗いながらソファーの雷さんを眺めた。



テレビを見てるのかと思えば、なんだか真剣な目。


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