俺様のカゴの中
気分が落ちたまま向かったのはファストフード。



お金は雷さんが置いてってくれたのとカードがある。



生活費とは別のお小遣いも月に2回に分けて支給されるから大丈夫。



「留宇はどうすんの?」

「飲み物だけでいい」



炭酸入りのジュースを頼み、窓際に座った。



雷さん、帰って来れないのか…。



「留宇の彼氏って…実際カタギ?」

「カタギって?」

「一般人か極道かって意味」

「一般人」

「マジで!?風俗とかやってんの…?」

「風俗って?」

「あんたって何も知らない子…?」



理解できない言葉ばっかりでわからない!!



そりゃああたしは何も知らない子だけど…。



「夜の店」

「クラブは経営してる。あとは輸入食品」

「マジ!?普通の人!?」

「普通の人だと思うけど…」

「騙されてね?」



あたしが雷さんに騙されてるの!?



いやいや、騙される要素がない…。



「怖くないの?」

「雷さんは優しいよ?」

「「そう…」」



優しいじゃん!!



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