俺様のカゴの中
もがいてる留宇を押さえつけ、しばらくキスしてから離した。



フニャ~っとなった留宇の顔。



目撃者多数。



「超ショック…」

「あたしも雷さんとチューしたい!!」



俺の隣は留宇だけだ。



と、思った瞬間背中に走った激痛。



「なに…してんだよ…」

「マジいてぇ…。お前っ…息止まったじゃねぇか…」

「殺す」

「どこまでシスコンだコラ!!」

「俺の留宇、汚さないでよ」



お前のじゃなくて俺の留宇だ。



虎宇相手だって譲れねぇ。



「雷さん殴ったらダメだから!!」

「だって留宇に!!」

「虎宇のバカ!!」

「留宇っ…」



アスカが虎宇の肩にポンッと手を置き、慰めるように浜辺へ連れて行った。



ははっ、俺の勝ち。



「雷さんもなんであんな…こと…するの…ですか…」

「したかったから」

「好き…なの?」

「好きっつったら…触らしてくれんの?」



耳元で囁くと顔を真っ赤にして逃げようとした。




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