俺様のカゴの中
入院準備をしていた留宇に気づき、落胆…。



こんな忙しい時期に…。



「藤間のおじ様と高宮さんに連絡したけど面会は今日はムリ…」

「俺が許可しなきゃ進まない話しもあんだよ」

「おじ様がやってくれるって」

「ふざけんな!!ここまでやったのは俺だ!!」

「そのせいで今こうしてるんじゃん」



冷静にそう言われ、もっともだと思い知らされた。



ってか…スゲー恥ずかしい姿なんだけど。



「お前も帰れ…。昨日寝てねぇんだろ?」

「帰るよ。頭冷やしなよ。雷さんなんか大嫌い」



そう言って出て行った。



今のは前みたいに勢いじゃなかった感じだったけど…。



本気で言われた?



マジで帰った?



「藤間さん、検査しますよ」

「嫁は?」

「帰りました。手術中ずっと泣いてらしたみたいですし、藤間さんが起きるまで寝てなかったようですね」

「他には誰か?」

「スーツ姿の軽そうな人と秘書っぽい女の人と…ベビーフェイスの男の子とご老人が手術中は奥様に付き添ってましたね」



高宮と深見…虎宇とジジイか…。




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