俺様のカゴの中
とりあえずミニ雷さんはうちで引き取ることにした。



高宮さんに電話をすると言った雷さんがベッドルームへ。



ソファーに座る小さなカラダに近づいた。



「お名前教えてください」

「お名前?」

「うん、お名前です」

「氷流…善君です」

「善君ですか。お姉ちゃん、留宇ちゃんです」

「留宇…?」



か、カワイイ…。



小さい雷さんがあたしの名前を呼んでるっ!!



「これからしばらく、一緒に暮らしましょう」

「留宇と?一緒に?」

「はい、一緒です」

「パパは…?」



亡くなったって…わからないのかな…。



こんな時、どうしたらいいの?



「パパにはもう会えねぇよ。死んだからな」

「うん…」

「今日からここがお前の家だ。いいか?パパはもういない」

「わかっ…たっ…」

「男なんだから泣くな。風呂はいんぞ」



雷さんって…なんかすごいです…。



担いでバスルームに連れてってしまった…。



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