*SWEET LESSON*




甘いわッ!!


益々薫ちゃんは興奮する。



「中学生なんてまだまだオコチャマで…アイドルを見るみたく、騒いでるだけの子の方が多かったはずよッ!?

でも。高校生という名の蝶へと変貌した女たちは、魅惑という名のリンプンをばら撒きながら男の周りを飛び交うのよ…!!!!」


分かってるの!?


「えーっと…」



なんなの、この人。



「とにかく、色仕掛けも十分通用するブランド品なんだからねッ!
敵に背は見せちゃだめよッ」


言ってる意味がわかりません。



息を荒くしながら、オレンジジュースを口に含む薫ちゃん。


「…所で、何の用だッたの!?」


さりげなく話題を変えてみる。


「…あんたね…。

まァ良いわ。



大和君、今日は御在宅かしら!?」



ばれてたけど ばれてたけど!!

取り合えず話題がそれてホッとした。


「…今日は確か友達が家に来るとかって…。

何で?」


「友達!?美形??」


「いや、質問答えてないし。

…かなりの美形だけどもさッ!!」



その言葉に、益々目を輝かせた薫ちゃんはッ



「電話して頂戴!!!

そしてここに召喚するのよッ」



大和たちはなんかの精霊ですかッ!?

と突っ込まざるを得ない発言であたしに命令してきた!!



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