*SWEET LESSON*




ぬぬぬぬぬ…


彼の顔面を力いっぱい押し返すが、崩れた顔面にも動じることなく迫ってくる。


…こんなに潰れた顔なのに

今の大和にも勝てる気がしないのは何故でしょうッ!!



また別の悲しみがあたしを襲って来た時、


明るいチーンという音が、目的の階に着いたのだと知らせてくれた。


「ほらっ!!着いたし!!」



ホテルマンが苦笑いで扉を開け続けてくれてるしっ


「…分かったよ」


そう悔しそうに呟き、力を緩めてくれた事に安堵し


あたしも彼の顔から手をどけたのだけど


…ソレがまずかった。




「隙ありッ」



チュッ♪





……今すぐ、ここから逃げ出したいッ!!!!!!




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