【詩】黒猫
ちりん


落とす気にもなれない

壁に残ったシミが

いつもより


黒ずんだように見える




僕がふかす煙は


見る見るそいつに食べられていく


そいつの隠れ家だったことなんて


とっくの前に

知っていた


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