「明なんかに聞いてもダメだよ。あいつのバカさはメンバー1だからね。」


「むー……」

明と藍希になぜ接点があるか、説明しとくか…。


俺の家で、所謂お家デートというものをしていたとき、運悪くコイツが来てしまって、秘密にしてあった彼女の存在がバレてしまった、という……



お陰様であっという間にメンバー内に知られてしまった。



「じゃあー…、藍希、国語はやった?」


「うん、やったよ。」


「うん、じゃあ、藍希が国語のプリントを見せてくれたら社会のワークシートを見せてあげよう。」


「やったぁ♪涼君今度私からちゅうしてあげる!」


「…………。」


嬉しいけど…




…この子は本当に単純だ…。



「…あっ、涼君私ね、今日お母さん達がお家にいないの。」


「えっ、そうなの?」


「うん、だから今日は夜までフリーなんだぁ♪」



…ちょっといいことを聞いた。



親には秘密の関係だから、夜まで一緒にいられたことは今までない。



「そっか……じゃあさ、藍希泊りに来なよ!」


「え、お泊り?」


「うん、親帰ってくるの何時?」


「多分朝の8時ぐらい…」


「じゃあ大丈夫だよ。」




多少不安はあるけど……
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