「涼君…、涼君…」


「…ん……え…藍希……」


「あ、起きた……どうしたの?」




夢………



…そっか……



「嫌な夢見た…」


「…大丈夫??」


「うん……」



あの後藍希の膝で寝たんだっけ……?



リビングを見ると、夕飯が並べてある…。




「(藍希の声が……クソ…)」


嫌な夢だ。



「夕飯、出来たよ。」


「うん、ありがと。」



俺ももっと、一緒にいたかった…



もっと一緒にいれば、こんな思いすることないのに…。




それでも今は、




「…藍希、今日の夕飯は?」



藍希はちょっと驚いた顔をして、




「ハンバーグだよ、涼君♪」




にっこり笑った。






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