一番星
球技大会当日。

私達は運良く男子バスケットと試合が重ならなかった。

私以外の2人は喜んでいる。

でも私はショックでたまらない・・・

出来れば見たくない。

逃げても絶対満と麗に連れて行かれるし。


「泉ー。作戦立てるよ!」

私のクラス気合入ってるからな~

結構強いから優勝狙ってるみたい...


「麗たちのクラス試合始めるよ~!」

審判をするらしい他のクラスに呼ばれた私達はコートに入る。

それから30分。


「試合終了!」

うわぁ...

試合終わるの早っっ

結果は0対15で私のクラスの勝ち。

4回で相手のクラスが降参した。

本当に結構強かったんだ...私のクラス...

そうしみじみと思っていると満に腕を引っ張られた。


「2人の勝負見に行くよ。」

満は『泉の為だからねっ』って言うけど半分は拓也が見たいんだよね。

顔が少しニヤけてるからバレバレだよ。

やっぱり素直じゃないね満は。


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