桜龍学園
「ってか本気で竜兄と優兄…支度終わってないんだ…」
…いや、あれは終わってると言ってもいいんではないか…?
竜兄はソファに座って携帯で…メール?をやりながら「まだまだー」とか言ってるだけだし、
優兄は「これ飲み終わってからねー。」っと言ってお茶を飲んでる。
…本当に
S
だよね。
そしてワザとやってる事に絶対気づいてない春兄。
春「だぁーッ!!おせぇよ!!早くしろって!」
とかキレてるけど…
もう行けるよ。
皆支度終わってんじゃん。
竜兄も優兄も着替え終わってんじゃん。
見て気付けや!!
…ってか……
くそ親父ぃぃぃいい!!
まだ寝てる!!
永眠させてやろうかこのやろう!
ソファで寝てるくそ親父を蹴り落とし、ソファに座る。
「…ってか…まだ?」
さすがにあたしも飽きた。
早く行きたいんだけど。
竜「んー…行くかぁ」
携帯をパチンと閉じて立ち上がる竜兄。
優「そうだな…飽きたしな」
お茶を一気に飲み干す優兄。
「あ、これどーする?」
と言って目線を床で寝てるくそ親父に向ける。
優「放っておいていいんじゃね?」
竜「だな。その辺に転がしとけ」
春「親父はどーでもいいって!早く行こうぜー!」
雪「姉貴早くっ!!」
…なんていうか…
扱いヒデェッ!!!
とか思いつつ
「ま、そうだね。放置っとこ~」
と言ってくそ親父だけを残して皆で部屋を出たのだった…。