桜龍学園

「ってか本気で竜兄と優兄…支度終わってないんだ…」



…いや、あれは終わってると言ってもいいんではないか…?


竜兄はソファに座って携帯で…メール?をやりながら「まだまだー」とか言ってるだけだし、

優兄は「これ飲み終わってからねー。」っと言ってお茶を飲んでる。



…本当に






だよね。



そしてワザとやってる事に絶対気づいてない春兄。


春「だぁーッ!!おせぇよ!!早くしろって!」


とかキレてるけど…




もう行けるよ。



皆支度終わってんじゃん。


竜兄も優兄も着替え終わってんじゃん。




見て気付けや!!



…ってか……





くそ親父ぃぃぃいい!!


まだ寝てる!!



永眠させてやろうかこのやろう!



ソファで寝てるくそ親父を蹴り落とし、ソファに座る。



「…ってか…まだ?」



さすがにあたしも飽きた。


早く行きたいんだけど。


竜「んー…行くかぁ」

携帯をパチンと閉じて立ち上がる竜兄。


優「そうだな…飽きたしな」

お茶を一気に飲み干す優兄。


「あ、これどーする?」


と言って目線を床で寝てるくそ親父に向ける。



優「放っておいていいんじゃね?」

竜「だな。その辺に転がしとけ」

春「親父はどーでもいいって!早く行こうぜー!」

雪「姉貴早くっ!!」




…なんていうか…



扱いヒデェッ!!!



とか思いつつ


「ま、そうだね。放置っとこ~」

と言ってくそ親父だけを残して皆で部屋を出たのだった…。




< 179 / 228 >

この作品をシェア

pagetop