【連作】六天ニ散リユク花―交わりの章―
なるほど、噂に違わぬ出で立ちに、連れ立つ友も血気にはやりがちな少年。

近隣諸国から、尾張の吉法師はうつけよ、とさげすみを受けるのも理解はできた。

だが……、

あれだけあからさまに放った殺気を正面から受け止め、なお、泰然と構えているとは――……。
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