恋口の切りかた

 【円】

「センセイは、スバラシイ、からくりヲ、ツクルおヒトだっタ」

相変わらず滑舌の悪い喋り方だったが、人形斎の弟子だったという狐面の男は、どこか恍惚とした口調で言った。

「アノ、マルデいきタ、ニンゲンのようナ、ニンギョウ、そしテ……」

狐面は遠い過去に記憶を馳せているかのように沈黙し、ホウ、と溜息を漏らして、

「イマヨリ、ゴねんマエの、アノヒ……ワシは、ミタ……!
ミテしまっタ……!」


五年前──。


俺と鬼之介と遊水は顔を見合わせる。

それは──
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