恋口の切りかた
「遊びなんかじゃねえ。

俺が、この世で本気で惚れて──幸せにしたいと思ってる女はお前だけだ、留玖」


留玖の目が、こぼれ落ちそうなくらい大きく見開かれて──


「う……嘘……!」


って、そう返すのかよ!


告白に対して戻ってきた反応に、俺はまたしても頭を抱えそうになりながら、

「嘘や冗談で言うかよ、こんなこと」

何とかへこたれずに反撃して、

まん丸にした目で俺を見上げて立ち尽くしている少女に、苦笑した。


ううむ……驚いてんなァ、留玖。


しかしまあ、アレだ。

攻めるのが難しい城なら、俺も攻撃の仕方を変えねえとな。


「今度こそ、確かに伝えたぜ。これが俺の思いだ」


俺はそう言い放って、
熱を帯びている留玖のほっぺたを指の背で撫でて

部屋の真ん中で固まっている少女を残して退散した。
< 1,506 / 2,446 >

この作品をシェア

pagetop