恋口の切りかた
「そんな……どうして……」



うめきのような、おひさの声が聞こえた。



「宗助さん、どうして邪魔をするのよ!?」



え……?



「宗助──?」


円士郎が驚いたように言って、私を抱きしめる腕を緩めて背後を見やった。


私も、彼の腕の中で首を伸ばして──



そこにあったのは、


私と円士郎の盾になるように立ちふさがった宗助と、

その脇腹に猛毒の短刀を突き刺したおひさの姿だった。
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