【短】涙が出るほど好きだった





「じゃあ何で?」





「え?」






「何で…もうやらなくてもいい…奏は終わった委員会の仕事を無理にあたしと一緒にやって、彼女と一緒に帰らないの?」





「…。」






”もうやらなくてもいい”




それなのに


一緒に帰ってくれない。





もう



あたしは奏くんの隣にはいらない存在。





でも…






「俺は……。」





「奏が好きなの!」






「―奏くん!………」






あたしは近くにいたい。









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