キラめく堕天使

 振り返ると、自分が牢獄にいるのがわかった。

 扉を開けた瞬間に、ここに飛ばされていたのだ。

 オレは、コツンとカードが足元に落ちるのを見た。

「お帰りなさいジュラ!!」

 ルナがいきなり抱きついてきた。

 そして、オレの手からルビーのピアスを奪うと、ジュランのところへ飛んでいった。

 ピアスは元の持ち主に出会えて喜ぶように、彼女の耳に同化した。

 いばらに包まれてはいるが、彼女の顔から苦しい表情は消えた。

 それから、目を開けた。

 吸い込まれそうな、黒い瞳。

 彼女は蘇ったのだ。

< 208 / 212 >

この作品をシェア

pagetop