先生へ~今でも、愛してる~
それは突然
私の耳に入ってきました
何人かの友達が
先生が彼女とデートしていたのを
見た、との事でした
その噂は一気に広まり
学校中に知れ渡るまでに
そう時間はかかりませんでした
一気に自分の中の何かが崩れ始めました
気付いたら先生の元へ向かっていました
『彼女さんに悪いから
ドライブはいいです
彼女さんを大切にしてあげて下さい』
私は「いい生徒」を演じました
笑顔を崩した瞬間
涙が溢れると分かっていたから
必死に笑顔を作っていました
先生は一言
『約束だし大丈夫だよ』
と言いました
『彼女なんていないよ』
と否定してくれたら、
そう願ってたのに...
私は逃げるようにその場を去りました