あたしの彼氏は先生

ｶﾞﾀｯ”

「…ん〜ッ？あたしあれから寝ちゃったんだ…」


今何時だろ？
と思い時計を確認すると７時ちょい過ぎだった。

「やっと起きたか。」


暗くて顔はよく見えないが声でわかった。

「晃先生…？」

「何が、晃先生…？だよ…お前寝過ぎ。どれだけ起こしたことか…はぁ〜…」

え？起こしたって私どんだけ寝てたんだよ!!!

…確かに音楽室の明かりが消えてたし物音ひとつしなかった。
しかも先生が着てたスーツの上着が私にかかっていた。
(先生なりに気を使ってくれたのかな)

と一人でニヤニヤしていると…

「何一人で笑ってんだよ。気持悪い…」

今は気持悪いって言われたって先生の本当の優しさに気付いたから全然嫌味に感じなくなっていた。


「…先生ありがとう♪」

「…？あぁ。」

先生は初めは理解できなかったみたいだがすぐに私が思ってることに気付いたみたいで先生らしくそっけなく返事をした。