君のとなり
家に着くと、お兄ちゃんが外で待ってくれていた。
「悠輔!ちゃんと歩けー。」
悠ちゃんをお兄ちゃんの部屋に運び終えてから、お兄ちゃんと今日のことを話した。
「悪かったな。まだまだ時間かかりそうだな……」
と、お兄ちゃんは天井を仰いだ。
「はあ~……」
「珍しいな。もう悠輔、連れてこない方が良いか?」
「え……?」
「悠輔のこと好きなんだろ?」
お兄ちゃんの一言に、息をすることさえ忘れるくらいびっくりした。