君のとなり





「じゃあそろそろ行ってくるわ」




「あ、うん…!」




スーツのジャケットを着て、カバンを持って玄関へ向かう2人。




そんな後ろ姿を見つめて、少し寂しくなる。




悠ちゃん、元気でね。なんて背中にいっぱい声をかけたりして。




自然と涙が溢れてきて、やばい……なんて思ってると悠ちゃんが振り向いた。




タイミング悪すぎだよっ……
涙がこぼれないように必死に笑顔を作って。




「……いってらっしゃい!」



「ごめんな。学校頑張って!」




悠ちゃんが行ったあとは、一気に涙が出てきた。


やっぱり、悠ちゃんが好きで好きでしょーがないよ……




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