+ missing-link +
「じゃ、商品買って頂いた方、
握手会の整理券渡しますので
此方から並んで頂けますかー?」
・・司会者の人が
フォローしてくれたお陰で
なんとか??
舞台トークは乗り切った。
テントの下に降りて、
ハンモックごと
ラフィを恩田さんに預ける。
「写真、いいですか?」
握手を最初にしたアキバ系の
男の人が目線を反らしながら
呟いてる。
カサを手に持っていた。
今朝の明け方に止んだ雨・・。
「ええ、喜んで。」
流れ作業みたいな
握手会にしちゃいけない。
「雨だったのに・・
今日は有難うございました。」
そう云って
もう一度、両手で握手した。
アキバ系の青年が
初めて目を合わせてくれた。
きっと、
遠い所から来てくれたんだろう。
私がお目当てでなくても、
先頭に居てくれたのだ。
嬉しいと・・感じて笑った。
「お・・! 応援・・、ずっと、
応援してますからっっ!!」
「あ・・。凄く、嬉しいです。」
深く頭など下げて貰わなくても。
顔を赤くして小走りしてった。
そして次々と握手して一言一言、
話せていく様になっていた。
和やかなムードに・・まさか、
そんな要らぬサプライズが
待っていようとは、
その時は微塵とも予感せず・・。