絶愛

歪んだ愛

新しい職場にも付き始め、幾日が過ぎた頃。



その日に限っては雅彦の迎も無く、地下鉄の最終で重たい足取りで家につく頃だった。




私の住んで居る所は３階建てのマンションの１番
端っこで真横にはパチンコ屋が並んでいてる。




物凄い環境が悪くて、
パチンコ屋が閉店をすると、同時に駐車場のライトが消えて、ひっそりとした道がますます、不気味に感じる道だった。


いつもは、閉店すると車もないはずなのに、その日何故か車が止まっている。




なんだか・・薄気味悪い・・

ひょっとしたら、ここのマンションの人が止めてるかも・・・


なんて考えながら、車を気にしないようにマンションのエントランスに入ろうとした途端。


背後から人の気配と同時に叫び声があたしを引きとめた。


「美沙！！」


振り返ると…

暗くてよく見えない…


シルエットはあきらかに男性のよう・・

多分・・あたしの知り合いなんだろうけど・・





よくわからないから、無視をして入ろうとすると・・


再び呼び止められる。



え・・？



まさか・・・







山下さん・・？








もし・・彼なら・・