虹色に変わる恋
菜月を誘う男達


俺の店はナンパ禁止だって常連客なら暗黙の了解なんだよ!


こんな時はもちろん俺の出番


「あ、コイツ俺のコレなんで!」


俺は男達に小指を立てて見せた


「す、すみません…」


スゴスゴと席に戻る奴等


「ありがと…」


俺は返事をせずに微笑みを返す


普段なら、ナンパは禁止だと注意して終わりなのに、今日は、俺のコレだと言ってしまった


菜月はどう思っただろう


急に恥ずかしくなる


でも、また来てくれるなんて思っていなかった俺は、このひとときがサンタクロースからのプレゼントだと、信じていた





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