虹色に変わる恋
───────……

「傘…どうぞ…」


「あ…でも…」


女性は俺に傘を返そうとする


「俺、藤村直哉と言います。この先の【N】って店してるので、気が向いたらいらしてください」


俺は名前と店だけを女性に教えて傘の中から出た


普段の俺ならこんなことしない


君が…


雨に濡れた子猫に見えて…


放っておけなかった





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