虹色に変わる恋
「彼女は随分…昔にいただけで、今はいません…菜月さんは?」


俺は柄にもなく、ドキドキしながら聞いてみた


「私も…いません…好きな人は自分で見つけたいですよね…」


意味深な言葉を使う彼女


切なそうな顔


「じゃあ好きな人…いないの?」


「ええ…」


彼女はカクテルを飲み干した


ココで俺が告白したらどうなる?


あの日から、ずっと君が頭から離れないって


すると彼女がゆっくりと話し始めた


「私…親同士が決めた婚約者が…いるんです」





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