雨に恋した華
帰りの車の中では、あたし達はいつもと同じように他愛のない会話をしていた。


虹希さんは、さっきみたいに意地悪な事を言う訳でも無くて、むしろ普通に笑っていた。


さっきの虹希さんの態度は気になっていたけど、彼があんな事を言った理由を尋ねる勇気は無い。


だから出来るだけ平静を装って、あたしも普通にしていた。


「雨降ってるし、家まで送るよ」


「大丈夫です」


そう言ってくれた虹希さんに首を横に振って断った後、公園で降ろして欲しいと頼んだ。


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