雨に恋した華
考えるまでも無い。


だって…


あたしの想いは、もう変わらないと思えたから…。


虹希さんが好き。


この気持ちを貫こうと決めて、ここに来た。


だから…


「はい。あたしと付き合って下さい」


あたしは真剣な表情で虹希さんを真っ直ぐ見つめながら、キッパリと言った。


「傷付くかもよ?」


「それでもイイです。だって、恋をしたら傷付く事もあるでしょう?」


眉をしかめながら微笑んで見せると、虹希さんが小さく笑った。


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