雨に恋した華
いつの間にか、ここ数日間ずっと降り続けていた雨が止んでいた。


「俺、紫ちゃんが思ってる以上に大変な奴だよ?」


虹希さんは悪戯な笑みを浮かべて、からかうように言った。


「大丈夫です!それに……あたしだって、きっと虹希さんに負けないくらい大変な奴ですよ!」


あたしも、彼に負けないくらいの悪戯な笑みを浮かべて返した。


あたしと虹希さんは、顔を見合わせて笑った。


雨雲の隙間から零れた太陽の柔らかい光が、笑顔のあたし達を優しく照らしていた。


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