フレンチトースト



「お待たせいたしました。」




「泰夢のだいすきなフレンチトーストきましたよ。」

笑いながら泰夢に半分に切ってあげる。

「うほー!」

泰夢はすごい嬉しそうに食べだした。





「そういやさ、覚えてる?」

あたしはふと思い出していった。



「なに?」

泰夢は口いっぱいに頬張りながらいった。




「小学生んとき、泰夢フレンチトースト好きってゆーたからあたしが作ってあげたやん。」

あー、と泰夢は笑う。

「焦げまくりのやつな!」




泰夢は
焦げまくりのフレンチトーストを
「焦げすぎやろ!」といいつつ
全部完食してくれた。




あの時は本間に嬉しかった。
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