初恋~苦い実~
 私は近くにいたえみちゃんに助けを求めた。今まで自分の中で押さえていたもの、全部話した。苦しかったものが少しだけほどけた気がする。

「別にみかちゃんなんかいいじゃん」

それが彼女の答えだった。
恐ろしい。えみちゃんは敵にまわしたくないNo.1だな...

 確かにみかちゃんは、とくに顔がいいとかスタイルがいいということはない。かと言って自分も人のこと言えるわけじゃないけど。

 そんな時、ふと頭をよぎったものがあった。よく言う、頭の中の天使と悪魔とでもいうのだろうか。
 おとずれたのは悪魔だった。
 

もう逃げんなよ...
あんなやつ怖くもなんともねぇよ...
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