グリンダムの王族
夜の晩餐会は盛大に開かれた。

広い縦長のテーブルが用意され、ファラントからの騎士達にも豪華な食事が振舞われる。

広間では優しい音楽が奏でられていた。

結婚予定の王子と姫は並んで席を設けられている。
クリスは少し緊張しながら、隣のセシルに話しかける時を見計らっていた。
しかしどういう話題を振ったらいいものか、どうも分からない。

彼が黙って食事をしていると、隣のセシルがちらりとクリスを見た。
クリスはその視線に、胸が高鳴るのを感じた。

「クリス王子は、、、おいくつでしたっけ?」

セシル姫が突然そう問いかけてきた。

年齢という基本的な情報も彼女には伝わっていないらしい。
クリスはセシルを見ると、「17になります」と答えた。

セシルは、「17、、、」と呟くと、
ちょっとため息をついて、「年下かぁ」と言った。

クリスはその言葉に目を丸くした。

「年下ですが、、何か問題が?」

思わずつっかかるような言い方をしてしまった。
セシルはその質問にしばらく黙って彼を見ていたが、

「女、、、抱いたことある?」

とまたしても突然聞いた。

あまりに下品な質問に、クリスは目を見開いて固まった。
目の前の綺麗な姫君の口から発せられた言葉とは思えない。

クリスがあまりに動揺して言葉も出せないでいると、
セシルはうんうんと頷きつつ、「、、、ないわね」と1人で納得してしまった。

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