４人４色。

「ごめんね雅。
もうちょっと早く思い出したらよかった―。」


「美羽が悪いわけじゃないからいいのいいの。
よいしょっと。」


かばんを道にドサッと落として中から体操服の半ズボンをひっぱりだしてはいてカバンを肩に背負った。


「お前最近そのファッションばっかだな。」

水也か馬鹿にしたように鼻で笑う。


「これが一番走りやすいのー！んじゃいくねっ」


そういって学校にむかって全力疾走した。


















「雅先輩一足遅かったですよっ。
たったいま終わっちゃいました。」


「はぁ、まっまじ、で？
ごめん、ね？」


「走ってきてくれたんですかっ？
わたしはぜんぜん大丈夫です！
大変かおもいさせてすいません…」


「いやいやあたしが悪いから。
ふう、落ち着いた。
じゃあ今日絶対放課後いくね。」


「はいっすいませんじゃあ放課後待ってますね！」


予想通りかわいい後輩の返事。



くるっとグランドに背を向けて教室に向かった。