男子、恋をする


ぼんやりは視界だけじゃなく、神様に愚痴る頭の中にまで広がり始めた。



それだけじゃない。



体の至る所にぼんやりが蔓延して…………やる気というやる気が根こそぎ剥ぎ取られる感覚。



「わっ! み、澪斗!!」


那津のビビった声が珍しいなーと思った所で、俺のぼんやりとした意識はゆっくりとフェードアウトしていった。



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