空色

destiny or fortune



“モーガンっ!例の拾ったID届けに行くんだろ?だったらもう起きないと。昼過ぎからはリハだし。”

“…うーん、もうあと10分だけ…”

“だーめーっ!!”

そう言うとムリヤリあたしの布団を引き剥がすライアン。

“っちょっとぉーっ!!”

あたしが寒くて声をあげると、ライアンが微笑む。

“やっと起きた。ホント寝起き悪いよなぁ。早くしないと渡せなくなるよ!”

…そう、あたしは朝が苦手なのだ。

ライアンに叩き起こされたのが朝8時。

いつもなら余裕で寝てる時間だけに、不機嫌なままあたしは着替える。


“手伝う?(笑)”

“バーカ”


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