愛してる。じゃ足りない








なぜかそいつはいつも笑ってるのに




立ち入り禁止のはずの屋上で




声を張り上げて泣いてる。





その姿は・・・昔の俺のようで・・・・。





俺はそいつに話しかけてみたんだ。




そいつは俺の顔を見るなり、




驚いていた。・・・まぁ傷だらけだったし無理もない。





話を聞くと、そいつは両親が死んだらしい。





こいつも・・・辛いんだ、、、。





「・・・辛かったな。」





そう言ってやると、そいつは




俺の体にしがみついてうるさいほど泣いた。






それが・・・久城茜・・・。




俺の運命を変えるなんて思ってもみなかった女







でも・・・今はこんなにも重要な人なんだ。









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